機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…

機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…

『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…』は、アニメ「ガンダムシリーズ」の一環として2003年にリリースされたゲーム、PlayStation 2用ソフト『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』に収められたオリジナルストーリーです。この作品は、ゲームだけでなく、漫画および小説版も存在するメディアミックスプロジェクトの一部として展開されています。

概要

このPS2用ソフト『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』は、同名の劇場版アニメをもとにしたもので、オリジナルの「サイドストーリーモード」が追加されています。これにより、プレイヤーは映画のストーリーを再現する「ストーリーモード」とは別に、独自の物語に介入することが可能です。

本作の原作は、バンダイの雑誌「SDクラブ」で連載されたメカニックデザイン企画『M-MSV』や、付属する小説「モビルスーツコレクション・ノベルズ Act.3『ア・バオア・クー攻防戦』」を元にしており、新たなストーリーが展開されています。これまでの「機動戦士ガンダム外伝」シリーズとは異なり、他のソフトのサブストーリーとしての初の試みでもあります。

また、主役機体であるガンダム4号機と5号機のプロモーションを兼ねており、ゲームのリリースに合わせ多様な商品展開も行われました。

ストーリー

物語は一年戦争の終息期に設定されています。地球連邦軍の第16独立戦隊「サラブレッド」は、艦隊の一部として隠密行動に徹し、ジオン軍の補給を断つことを目的としています。この艦隊は、ホワイトベース級準同型強襲揚陸艦「サラブレッド」を旗艦とし、作戦の成功にはガンダム4号機と5号機の存在が不可欠です。

第13独立戦隊とは異なり、隠密任務に特化したこの艦隊は、特にチェンバロ作戦に備えています。サラブレッド隊は、数多の艦艇と共に、敵の動向を探りつつ、彼らの供給路を絶つ戦略を遂行します。

特徴

本作は、原作の「ア・バオア・クー攻防戦」が主題ですが、登場人物の運命は異なっており、マルチストーリーな要素も持っています。プレイヤーの選択によって、物語は変化し、キャラクターの運命にも影響を及ぼします。漫画版では、分岐したストーリーが1-2巻で本編、3巻でif編として展開されています。

ゲームのキャラクターたちは、互いに深く結びついており、特にフォルド・ロムフェローとルース・カッセルの関係は中心的なテーマを形成しています。フォルドは、新米パイロットでありつつも戦場での成長を遂げ、ルースはそのサポート役として重要な役割を果たします。

主要登場人物

• - フォルド・ロムフェロー: ガンダム5号機のパイロットで、テストパイロット出身の若者。
• - ルース・カッセル: ガンダム4号機のパイロットで、戦場の経験を持つベテラン。
• - ミユ・タキザワ: サラブレッドのオペレーターで、フォルドを支える。
• - キルスティン・ロンバート: サラブレッド艦の艦長で、冷静な指揮を自任している。
• - マレット・サンギーヌ: ジオン公国軍のエースパイロットで、ガンダムに強い執着を示す。

また、登場機体としては、ガンダム4号機・5号機、アクト・ザク、リック・ドムIIなどがあり、これらの機体は各キャラクターの背景やストーリーに密接に関連しています。

本作は、ストーリーの厚みとキャラクターの成長を描くことで、プレイヤーに深い印象を与える作品となっています。

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